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すべての生き物に愛を求めて
第6章 人妻
すると、サハルは一瞬悔しそうな顔をしたが、そこは領主の前だからなのか「かしこまりました。」と言って執務室と言われている部屋に残った。
扉が閉まるとクロードさんが話を切り出す。
「すまないね。サハルに気を悪くしたんじゃないかい?」
「いえ、私は大丈夫です。ただ、少々性格に難があるとは思いましたが、私に害が無ければ特に問題ありません。
それよりも領主様は気付いてらしたんですね。」
「アハハ、正直なんだね。流石にあれは気付くよ。あれでもうちの執事のなかで一番仕事が出来るから手放せなくてね。地震で花街が無くなったからきっとイライラしてるんだよ。」
花街と聞いてリリィの眉間に皺がよる。
“大丈夫”の思いを込めてポンポンと頭を触ると、深呼吸をして元の可愛らしい顔に戻った。
「看護師のお嬢さんにはちょっと受け付けない話だったかな?
ところでこの子は君の彼女?それとも奥さん?」
先程ナターシャさんの診察の際、二人とも白衣を羽織ってそのままこちらへ転移してきたからでしょうか。リリィを看護師と判断した様で、クロードさんはそんな質問をしてきた。
リリィは「奥さん?」と言われた瞬間に、いつものごとく「ボン!」と音が鳴りそうな勢いで顔が真っ赤に染まっている。
なんで一々可愛らしいのでしょうか。
扉が閉まるとクロードさんが話を切り出す。
「すまないね。サハルに気を悪くしたんじゃないかい?」
「いえ、私は大丈夫です。ただ、少々性格に難があるとは思いましたが、私に害が無ければ特に問題ありません。
それよりも領主様は気付いてらしたんですね。」
「アハハ、正直なんだね。流石にあれは気付くよ。あれでもうちの執事のなかで一番仕事が出来るから手放せなくてね。地震で花街が無くなったからきっとイライラしてるんだよ。」
花街と聞いてリリィの眉間に皺がよる。
“大丈夫”の思いを込めてポンポンと頭を触ると、深呼吸をして元の可愛らしい顔に戻った。
「看護師のお嬢さんにはちょっと受け付けない話だったかな?
ところでこの子は君の彼女?それとも奥さん?」
先程ナターシャさんの診察の際、二人とも白衣を羽織ってそのままこちらへ転移してきたからでしょうか。リリィを看護師と判断した様で、クロードさんはそんな質問をしてきた。
リリィは「奥さん?」と言われた瞬間に、いつものごとく「ボン!」と音が鳴りそうな勢いで顔が真っ赤に染まっている。
なんで一々可愛らしいのでしょうか。