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第2章 いわゆる転生

「この体でこれから生きていくんですね…」


自分の体をまじまじと見ていると、少し言いずらそうにミュゼが話しかけてきた。


「あの…そろそろ着替えませんか？」

「あ！っそう！そうですね！」


神とはいえ、女性の前でこの姿は頂けない。


「すみません。着替えは…」

「では、ラクーンの旅人の服装にしましょう。練習としてイメージを送るので創造してみてください。」


すると、色々な旅人のイメージが頭の中に送られてくる。その中から、紺色のローブと着脱しやすそうなアイボリーのモビルスーツ？の様な服と、黒いショートブーツ。下着は汗吸いの良さそうなトレーニングシャツとボクサーパンツを選び、自分が着ていることをイメージする。

体の中が暖かくなった後、生地を身に纏う感覚があり、フワッと風が吹く。



「流石です。やはり地球での知識はイメージがわきやすい様ですね。記憶を残しておいて正解でした。」



成る程。確かにそうかもしれない。
良い思い出ばかりではないが、これからおおいに役立つ事は明確だろう。