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第3章 うさぎ

シャワーでさっと体を流し、バスタブにつかる。


「はぁぁ…。」


今日があっというま過ぎて思考が追い付かない。
やはり、こういう時にはお風呂が一番ですね。

頭をバスタブのフチに付け、足を伸ばす。
目を閉じて今日起こったことを振り返る。


あぁ…
本当に異世界に来てしまったんですね。


地球に未練はあまり無いように感じますが、あちらでは私が死んだことになっているそうですから、お父様とお母様には申し訳ないことをしましたかね…

まぁ、愛情の見えにくい方達でしたからどう思っているかはわかりませんが。

少なくとも主人達は警察に捕まっといてもらいたいですがね…


うーん。


まぁ、今は別のことを考えましょう。

「今日の夕食の事も考えないといけませんしね。」


そう呟くと、お風呂のお湯で顔をバシャバシャっとあらい、タオルで顔を拭く。
お風呂から出て、バスタオルで体を拭き、そのタオルを腰に巻く。
ドライヤー…と思ったが、こういう時に魔法を使ったら良いのだと思い出し、温風で髪の毛を乾かしてみる。


「さすが便利ですね。今度からはこうしましょう。」


色々と日常生活に役立てそうで、魔法を使うのが楽しくなってきた。