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すべての生き物に愛を求めて
第3章 うさぎ
気分よくバスタイムを終え、扉をあけた。


カチャ


………。



…パタン。



が、やめた。

何故なら、そこには今まで着ていた服で体の大事なところを隠した彼女…リリィがいたからである。


お風呂に入るにしてもここは私の部屋のはずですが…?
どういうことでしょう?

すると、ドア越しに彼女の声が聞こえてきた。


「あっあの!シェン様っ!お願いします!私を抱いてください!」


…これは穏やかではないですねぇ。
私にとっては願ってもない申し出ですが、そう思った理由を聞かなければ…。
かなりの覚悟をされたのでしょうし、ドア越しではこんな話はしたくないのですが・・・あの格好では…



ふむ…。



カチャ


もう一度扉を開けると、彼女はさっきの体制のまま目をギュッととじている。

イメージを頭の中で固定し、ミュゼがやっていたように手をフワッとかざすと、リリィは白のベースにプラチナゴールドの刺繍の入ったベビードールをまとっていた。
いきなり服を着せられた(と言っても羽織らせたぐらいなものだが…)彼女は、驚いた表情でそれを眺める。


「あ…可愛い…」


「フフっ。よくお似合いですよ。」
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