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すべての生き物に愛を求めて
第4章 森の主
オス蜂鳥の後ろに付いて森を歩いていくと、100㍍程行った先に明かりが見えた。
「ちょっくらフレイア様に報告してくらぁ!兄ちゃんはこのまま進んでこいよ!」
蜂鳥らしくブーンと音を鳴らし、彼はフレイアと言うらしい森の主のもとへ飛んでいってしまった。
ふむ。
そろそろ気を張りますかね。
光のありかへ近づくにつれ、視界が開けてゆく。
円形状になった様々な草花のある原っぱには、木は全く生えていない。
ただ一匹、そこには大きな体を寝そべらせている綺麗なドラゴンがいた。
パールに薄いグリーンを併せた様な肢体に、チラッとこちらを見据えた瞳はサファイアブルー。
「美しい・・・・」
「ほぅ。妾を見てその一言とはなかなかの人間じゃのう。」
「あ…フレイア様、お初にお目にかかります。私はシェン・ディーテと申します。本日はお願いと、言伝てを預かって参りました。」
「名はハチドリから聞いたか。良かろう、申してみよ。」
「はい。私は旅をしているのですが、貴重な薬草がこちらに群生しているようなので、少し分けていただきたいのです。採取することをお許し頂けませんか?」
「ちょっくらフレイア様に報告してくらぁ!兄ちゃんはこのまま進んでこいよ!」
蜂鳥らしくブーンと音を鳴らし、彼はフレイアと言うらしい森の主のもとへ飛んでいってしまった。
ふむ。
そろそろ気を張りますかね。
光のありかへ近づくにつれ、視界が開けてゆく。
円形状になった様々な草花のある原っぱには、木は全く生えていない。
ただ一匹、そこには大きな体を寝そべらせている綺麗なドラゴンがいた。
パールに薄いグリーンを併せた様な肢体に、チラッとこちらを見据えた瞳はサファイアブルー。
「美しい・・・・」
「ほぅ。妾を見てその一言とはなかなかの人間じゃのう。」
「あ…フレイア様、お初にお目にかかります。私はシェン・ディーテと申します。本日はお願いと、言伝てを預かって参りました。」
「名はハチドリから聞いたか。良かろう、申してみよ。」
「はい。私は旅をしているのですが、貴重な薬草がこちらに群生しているようなので、少し分けていただきたいのです。採取することをお許し頂けませんか?」