この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕の大事な眼鏡さん。
第1章 誰か好きな人はいますか?
「美咲先輩…っ。う、あれ?美咲先輩って…。」

 確か、市田先輩とつき合ってなかったっけ?

「…秀太、この事、秘密な。」

 安藤は悪びれる様子もなく、しれっと部室にある冷蔵庫から缶コーヒーを出して飲む。

 美咲先輩も服や髪を整えて、衝立から出てくる。淡い爽やかなワンピースにフワフワのカールした髪。見た目は清楚なお嬢様なのに、二股かぁ。

「安藤君、またね。」

 僕の存在はまるっきり無視され、ドアの前でまたまたイチャイチャしだしている。

 そのまま、無視して眠りにつく。

 と、思いきや別れた安藤がソファに近寄って来る。

 Tシャツを捲られ、冷たい缶コーヒーをお腹に押し付けられる。

「うっひゃぁっ。」

 あまりにも冷たくて、変な声を出して飛び起きる。目の前の安藤はいたずらっ子みたいな顔をして、目を輝かせている。

「あ、あのなー。安藤…なんだよ。」

「…美咲先輩、胸でかいんだぜ。」

 なんだよ。そんな情報いらないし。とりあえず寝かせてほしいんだけど。

「それに、フェラチオ超上手だし。締まりがいいし。」

「…だから、それがどうしたんだよ。」

 チラッ、と安藤を見るとちょっとだけ寂しそうな顔をしてコーヒーを飲む。

「俺はセフレなんだって。」

 安藤は苦笑いする。

 永遠の二番手宣言。

「…好きなんだ。美咲先輩の事。」

「…さぁ?」

 どっちなんだ、いったい。それよりも、寝かせてください。お願いします。

「秀太、お前好きな人いる?」

 僕は…もちろんいますけど。

 僕の大好きな眼鏡さん。

 あぁ。早く会いたいな。

「何だか、ムカつくな。何だ、その幸せそうな顔は。…秀太、誰か付き合ってる女がいるのか?」

 えっ。付き合う?あー、付き合えたら幸せだなぁ。デートして、食事して、手をつないだり、映画みたり、本が好きなら図書館もいいかな。

 一人、妄想に浸る。

 僕の部屋でも、眼鏡さんのマンションで一日映画鑑賞もいいな。で、眼鏡さんとソファでイチャイチャしてみたり。

 あ、そのままエッチしちゃったり。

 ヤバイ。ちょつと、下半身が反応しだしちゃったよ。

「…俺、けっこう真剣なんだけど。美咲先輩の事。」

 安藤はしみじみ告白する。

「こんなに、好きなのに。セフレって…すごく、寂しい。」
 
 缶コーヒーを一気に飲み干す。
/12ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ