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・辿りつく 先には・
第12章 『情事』
言葉の絶対的、支配に逆らえず頬を染めながら、愛液を垂らしながら果てそうになった所で言葉が響く。

「こっち来てしゃがめ。舐めながら、逝きや。」

首を振って抵抗をしようとしても、無駄だった。

頭を抑えられ口に含まされる。嗚咽と共に、無理矢理 くわえ込まされた。

固い物を必死になめ回す。身体中がまた炎に包まれそうだった。

見つめられた眼差しの中、顔を見ながらくわえさせられたまま稲妻は駆け巡り逝かされたのだった。
熱い白い液体に驚きながらも、飲み込んでしまった。

観覧車はちょうど頂点に達したようだった。
抱き上げられ肩に頭をもたげる。呼吸が荒い。

「ええ子や、くわえながら 逝き果てるんが出来るんも感じる心が豊かやからだ。見てみぃ、海が綺麗や。」
とろんとした目で、外を眺める。話す気力すら無かった。

「俺のを 飲めた事で契約は完成された。下の口から入れたら、子宮に流されるだけや。だがな、口から飲んだらそれは血になり糧になる。絢音の身体の血肉には、俺が入った。もう魂は返さへんよ。」

抵抗したくても、もう何もかもを奪われた後だった。

魔王の絶対支配の始まりだったのだから…
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