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・辿りつく 先には・
第12章 『情事』
爽やかな春風が、頬を撫で気持ちは段々と落ち付いて来た。
晴れた空が眩しく、心の底と同じようだと思っていた。
一度、逝かされる度に心は晴れ渡った。羞恥心を煽られながら、恥ずかしい気持ちを揺さぶられたが快楽の中の香り付けであった。
そして何故、こんなにも心が晴れ渡っているのかもはっきり理由が分かっていた。
不仲になりつつも、最初はあちらがまだ求めて来た。だが、自分の気持ちが整わず断っていたが、断り過ぎもと思って考えた時にはもう遅かった。
今更?と露骨に嫌な顔をされ抱かれなくなり八年もの、月日がたった。
それを一瞬にして女に戻した、魔王の心内を知り悲しみと戸惑いはあったがその快楽に身体は抗えなかった。
手を握られる。思いに更けると、分かるようだった。
「眉間にしわが、寄っとる。深い考えは今は置いとき、僕といる時は僕の事だけ考えや。まだまだ、さっきの楽しみなんかで満足しぃへんよ。」
「あんなのは駄目。絶対に上の人達から見えてたわ。」
「見せたんやから、ええんよ。絢音は確実に見られて感じるMやわ。」
「そんな事ないっ。」
「口答えは禁止やよ。」
唇に顔が近付き、身を引く。お仕置きが何故、口付けなのかを考え こうやって身構えるのを楽しんでいるのだと分かる。
ぎゅっと手を握りしめて、反抗をしめした。いつもの余裕の笑みが憎らしい。
「まぁ、この先を楽しゅうな。絢音も楽しまな、損やで。人生は毎日が大事や。最近は、ほんまに老いを感じるし女を愉しめるのも後、何年かやなぁ。」
「呆れる、趣味はないの?」
「あるで、一 女 二 女性 三 女子 」
「もうっ、聖ったら。真面目に聞いたのに。」
「真面目に答えたやん。まぁ、あるなはある。プラモデル制作。」
「プラモデルって、あのロボットとか?」
首を振る聖、観覧車を下りて日本丸へ向かってゆっくり歩いていた。
「戦車とかのミリタリー系、それは真面目にやれば金にもなるんやわ。」
「そういうの好きな方沢山いるものね、オークションに出すの?」
「そうやな、いいできなら二万とか付く。」
「そんなに?ちょっとした復職ね。」
「だから少しは自由になるお金がある、言う事や。それで此処まで来れた。働きの方は家に回さないと。」
晴れた空が眩しく、心の底と同じようだと思っていた。
一度、逝かされる度に心は晴れ渡った。羞恥心を煽られながら、恥ずかしい気持ちを揺さぶられたが快楽の中の香り付けであった。
そして何故、こんなにも心が晴れ渡っているのかもはっきり理由が分かっていた。
不仲になりつつも、最初はあちらがまだ求めて来た。だが、自分の気持ちが整わず断っていたが、断り過ぎもと思って考えた時にはもう遅かった。
今更?と露骨に嫌な顔をされ抱かれなくなり八年もの、月日がたった。
それを一瞬にして女に戻した、魔王の心内を知り悲しみと戸惑いはあったがその快楽に身体は抗えなかった。
手を握られる。思いに更けると、分かるようだった。
「眉間にしわが、寄っとる。深い考えは今は置いとき、僕といる時は僕の事だけ考えや。まだまだ、さっきの楽しみなんかで満足しぃへんよ。」
「あんなのは駄目。絶対に上の人達から見えてたわ。」
「見せたんやから、ええんよ。絢音は確実に見られて感じるMやわ。」
「そんな事ないっ。」
「口答えは禁止やよ。」
唇に顔が近付き、身を引く。お仕置きが何故、口付けなのかを考え こうやって身構えるのを楽しんでいるのだと分かる。
ぎゅっと手を握りしめて、反抗をしめした。いつもの余裕の笑みが憎らしい。
「まぁ、この先を楽しゅうな。絢音も楽しまな、損やで。人生は毎日が大事や。最近は、ほんまに老いを感じるし女を愉しめるのも後、何年かやなぁ。」
「呆れる、趣味はないの?」
「あるで、一 女 二 女性 三 女子 」
「もうっ、聖ったら。真面目に聞いたのに。」
「真面目に答えたやん。まぁ、あるなはある。プラモデル制作。」
「プラモデルって、あのロボットとか?」
首を振る聖、観覧車を下りて日本丸へ向かってゆっくり歩いていた。
「戦車とかのミリタリー系、それは真面目にやれば金にもなるんやわ。」
「そういうの好きな方沢山いるものね、オークションに出すの?」
「そうやな、いいできなら二万とか付く。」
「そんなに?ちょっとした復職ね。」
「だから少しは自由になるお金がある、言う事や。それで此処まで来れた。働きの方は家に回さないと。」