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・辿りつく 先には・
第12章 『情事』
「お子さんは高校?」

「高校と中学。どっちもいるよ。ああ、見えてきた。やっぱり近くで見るのは違う迫力あるなぁ。」

プラモデルなんかを作っていれば、こんな船に興味を持っても頷けた。

日本丸の帆が畳まれていた、たまに月二回程この帆が開くのだ。

回りを一周したあと その先の広場に行くと、芝生に座る事にしたがすぐにも膝枕をさせられた。

スカートだったので気をつけて座る。

「観覧車なんて久しぶりやったわ。」

「なのにゆっくり景色も見れなかった。」

「僕は、絢音と景色、どちらも楽しんだしええよ。」

それにもうと思って 目が合った。反らそうとしたが、聖に見つめられると蛇に睨まれた蛙の様な気持ちだった。

愛液がじんわりと濡れるのを感じる。
「女の香りが立ち込めてる、口より下の口の方がよっぽど従順やわ。濡れてきたやろ、素直になり身体は正直や。」

「それは聖が、身体を先に言うことを聞かせているから。」

「可愛い声を僕にだけ聞かせて、絢音いい声で鳴き。僕の小鳥、僕の大事な奴隷。」
そんなのは嫌の声は掻き消される。

身体と心がばらばらにされそうで、必死に堪えた。言葉の絶対力が私を支配しだした。

「我慢せんでええ、快楽に身を任せぇ。」

「そんなのは嫌なの、私が私じゃなくなってしまうわ」

身体が熱く反応を示しだしているのを感じる。
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