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・辿りつく 先には・
第13章 『心底』
「お店はもうすぐ、疲れてない?」
「冷たい白ワインかスパークリングを飲めば復活や。」
「それには賛成。本当四月でも、関東は暑い。地元はまだ雪どけよ。」
「北国は未知の世界やわ。寒いのは初老には無体。」
それには吹き出してしまう、絢音。
「初老の人が、数々のあんな事しないわ。」
「逝かせるなん、指があればすぐや。」
「もうっ、またそんなっ。」
「顔赤いでほんまに、おぼこやな。幼い絢音と、女の絢音。そっちこそ、どっちがほんまか思うわ。」
それはこっちの台詞だと思いながら、店の扉を潜った。
「いらっしゃいませ~」元気な店員の声が会話を中断する。
窓際のゆったりとしたソファー席だった。窓から夜景が見える。
案内されて、ソファーにかけようとしたら隣に座ろうとするのを阻止した。
店員さんも笑っている。
「なんで向かい合わせで、隣なのっ。前でしょう。」
「なんや隣は駄目なんて、けちくさいわ。」
「いいから、とりあえず座って。」
「隣は駄目、言われたわ~」
店員は話かけられ、微笑みながらメニューを出して答えた。
「でも、お客様が座る側の方からは外の景色が良く見えますのでお気遣いかと…」
座って始めて気付く、聖はほうっと息をついた。
「ほんまや、おおきに絢音は、気遣い屋さんやもんな。」
それに外を眺めた、また恥ずかしい顔を見られたくなくて。
「夜景が綺麗だったから、どうしても見せてあげたかったの。」
それには純粋に嬉しそうだった。
「冷たい白ワインかスパークリングを飲めば復活や。」
「それには賛成。本当四月でも、関東は暑い。地元はまだ雪どけよ。」
「北国は未知の世界やわ。寒いのは初老には無体。」
それには吹き出してしまう、絢音。
「初老の人が、数々のあんな事しないわ。」
「逝かせるなん、指があればすぐや。」
「もうっ、またそんなっ。」
「顔赤いでほんまに、おぼこやな。幼い絢音と、女の絢音。そっちこそ、どっちがほんまか思うわ。」
それはこっちの台詞だと思いながら、店の扉を潜った。
「いらっしゃいませ~」元気な店員の声が会話を中断する。
窓際のゆったりとしたソファー席だった。窓から夜景が見える。
案内されて、ソファーにかけようとしたら隣に座ろうとするのを阻止した。
店員さんも笑っている。
「なんで向かい合わせで、隣なのっ。前でしょう。」
「なんや隣は駄目なんて、けちくさいわ。」
「いいから、とりあえず座って。」
「隣は駄目、言われたわ~」
店員は話かけられ、微笑みながらメニューを出して答えた。
「でも、お客様が座る側の方からは外の景色が良く見えますのでお気遣いかと…」
座って始めて気付く、聖はほうっと息をついた。
「ほんまや、おおきに絢音は、気遣い屋さんやもんな。」
それに外を眺めた、また恥ずかしい顔を見られたくなくて。
「夜景が綺麗だったから、どうしても見せてあげたかったの。」
それには純粋に嬉しそうだった。