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・辿りつく 先には・
第17章 『距離』
「良く来たね、続きは後で。沢山、抱くから覚悟しぃ。」
驚いて身を離そうとして、腰に当てられていた手に力が入る。その言葉に反応し、身体がひくついたのを知られてしまう。
「いい反応やな、楽しませてな。今までで一番、淫らな絢音を僕だけに見せて、」
抗議の言葉を放とうと、上を見上げたら唇を強く強く塞がれた。舌が捕われ一舐めされる。
唇が離され、息を慌てて吸った。車にエスコートされ、助手席に押し込められて運転席に入って漸く声を上げた。
「此処は聖のエリアなのに、あんな事したら…」
「こっちは単身赴任先や、知り合いは会社の連中だけだし友人がいるわけでもない。だから絢音が、そないに気にしてくれるのは有り難いけど大丈夫や。」
「でも…」
「いいから、可愛い顔見せて。」
ぐっと顎下に指をかけられ、振り向かせられた。そのまま、聖の顔が近づく。
肩に手を添えられ、力を込め引き寄せられる。待っての言葉は唇の中に掻き消された。
何度も何度も唇は奪われ、胸の鼓動が聞かれてないといいと思った。熱気と情熱の炎はすぐに上がる。
魔王はすぐにも私の心をそうやって、さらうのだ。息が苦しくなって聖の胸を押そうとしたが、反対の手で両手首を捕まれた。
頭の芯が光りを持ち身体中が痺れる。下半身は燃え子宮が震える。キスはそれでも続き、びくびくと身体は震え軽く脳逝きをしてしまった。
ゆっくり離れ、頬、おでこ、頬、首筋と唇が触れ落ち着いてくるのを待っているように唇が優しかった。
エンジンがかけられ、いつのまにかシートベルトはされていた。
漸く声が出た。
「そうやって、いつまでも余裕の顔で人をからかうのね。」
車が走り出した。外の景色が流れ移りだ変わる。空は緋色から藍色の世界へと変わろうとしていた。
「からかってるつもりはない。したいからしてるだけ。逢うたらキスをしたかったし。本当は抱きしめたかったけど、それだけではすまなかったから。」
驚いて身を離そうとして、腰に当てられていた手に力が入る。その言葉に反応し、身体がひくついたのを知られてしまう。
「いい反応やな、楽しませてな。今までで一番、淫らな絢音を僕だけに見せて、」
抗議の言葉を放とうと、上を見上げたら唇を強く強く塞がれた。舌が捕われ一舐めされる。
唇が離され、息を慌てて吸った。車にエスコートされ、助手席に押し込められて運転席に入って漸く声を上げた。
「此処は聖のエリアなのに、あんな事したら…」
「こっちは単身赴任先や、知り合いは会社の連中だけだし友人がいるわけでもない。だから絢音が、そないに気にしてくれるのは有り難いけど大丈夫や。」
「でも…」
「いいから、可愛い顔見せて。」
ぐっと顎下に指をかけられ、振り向かせられた。そのまま、聖の顔が近づく。
肩に手を添えられ、力を込め引き寄せられる。待っての言葉は唇の中に掻き消された。
何度も何度も唇は奪われ、胸の鼓動が聞かれてないといいと思った。熱気と情熱の炎はすぐに上がる。
魔王はすぐにも私の心をそうやって、さらうのだ。息が苦しくなって聖の胸を押そうとしたが、反対の手で両手首を捕まれた。
頭の芯が光りを持ち身体中が痺れる。下半身は燃え子宮が震える。キスはそれでも続き、びくびくと身体は震え軽く脳逝きをしてしまった。
ゆっくり離れ、頬、おでこ、頬、首筋と唇が触れ落ち着いてくるのを待っているように唇が優しかった。
エンジンがかけられ、いつのまにかシートベルトはされていた。
漸く声が出た。
「そうやって、いつまでも余裕の顔で人をからかうのね。」
車が走り出した。外の景色が流れ移りだ変わる。空は緋色から藍色の世界へと変わろうとしていた。
「からかってるつもりはない。したいからしてるだけ。逢うたらキスをしたかったし。本当は抱きしめたかったけど、それだけではすまなかったから。」