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・辿りつく 先には・
第17章 『距離』
聖の冷微が浮かんで、来ていたTシャツを目の前で脱ぎそれを顔に押し付けられた。

苦しくて取ろうとしたが、両手が動かない。Tシャツの隙間から上を見上げると、そこには紅い手錠が嵌められている。

驚いて声を上げる。
「聖、これは何?外して…」

外してくれる変わりに、口にTシャツの端が埋め込まれた。呻きが漏れる。

顔は魔王、そのものだった。無表情で感情が読み取れない。声だけが静かな部屋に響く。

「ずっと快楽を待っていただろう。もうどんなに叫んでも、此処は俺の絶対空間だ。絢音、お前に今だかつてない攻め苦をやろう。抵抗はなしや、俺が飽きるまでお前に自由はない。かわいい声で鳴きや、後で口は自由にしたる。」

何をと考える余裕など、一つも与えられなかった。身体の中心が燃えて、粉々になるのではと思う一突きがぐさりと差し込まれた。

振動が身体中を震わす。先程の余韻のせいで、下の花園からは密がたっぷり溢れ出ていたのだ。

自分の女の香りが、部屋中に一瞬にして漂い熱く燃える下半身はバイブにより水音を立てた。

溢れ出て止まらない密に、魔王の心は震える。今までの、どんな奴隷達よりも敏感にそして淫らに犯されていい反応を示すのだろう。

呻き声は漏れ、色気と色香は増す。胸を揉みしだき、かちかちになった先端に木で出来た挟むものを付けると腰が浮いた。

手錠をされ、下の口にはバイブを突っ込まれ乳首には洗濯挟みがぴんぴんに立った二つの果実を攻める。

これ程、淫靡で厭らしい姿を目にする事があるだろうか?女が墜ちる姿は何度、目にしてもぞくぞくとする気持ちが留まった事は無かった。
悶え苦しむ姿を目にし、Tシャツを剥ぎ取る。悲鳴を押し殺しまだ抵抗を示していた。

あの眼差しが、目を貫く。背筋がぞくぞくとして、心に征服欲が湧いた。

「相変わらず、いい目をしてる。こんなにまでなってもまだそんな意思のある瞳。いつまで、その精神が保てるか見物だな絢音。鳴け、声を出して懇願しろ。お前の主は誰や。」

意識を手放したくなくて、首を振り長柄も下半身は裏腹にバイブを飲み込む。
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