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第18章 『発見』
メールが来ている。新しく出来ていた九州のチャット友達だった。無事に着いたかを聞いてくれている。

色々な話しは友人達には出来なかったから、チャットの人ならば話しをしやすかった。顔が見えないから、心内も打ち明け易い。

今のこの悲しみと切なさがどうにもならなくて、聞いて貰いたくてメールを返した。

するとすぐに返事が、返りちょっとだけなら話せるよと優しさをくれた。

電話では話した事はあったので番号を探し鳴らす。二回のコールで出てくれた。
「やぁ、とりあえず着いて良かった。」

「心配してくれてありがとう。」

「どうだい、そちらは?」

「衝撃な事ばかりよ、今さっきも見なければいいものを目にしてしまい女の服まで。」

「あちゃーやっぱりそんなタイプなんだね。」

「もともと沢山いるとは平気で言っていたしでも、もう少し気遣いしてくれたらいいのに。女達の影を感じる為に来たのじゃないわ。」

「そうだね、気持ちは大丈夫かい?まだ鬱病から上がったばかりで落ち着いてないんだから気をつけてないと。感情に引きずられるよ。」

「ありがとう、気をつけます。手錠や縄まであったの。初めての事だし、どんな性格かまだ分からないから。」

「心配になるやん、なんにもないとは思うけど監禁とかされたら終いだから秘密で住所教えておき。なんかあったらすぐに警察も行かせれるし、用心に超した事ないから。」

確かに何が起こるかは分からない感じだった。

「後でメールします。無事に帰れるのを思ってて。お休みは実家?」


「みんなで親戚のとこだよ、今コンビニに出て来たから大丈夫かなと心配になって。とりあえずこれで、何かあればすぐにメールをいいね。」

「ありがとう、じゃあまたね。お休みごゆっくり。」

「はい、ありがとね。じゃまたね。」

「は~い。」

部屋が静かになると、また淋しさが湧いた。何処に行っても自分の居場所はない気持ちがしてならなかった。
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