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・辿りつく 先には・
第3章 『誘惑』
・そうだね、中華街も行きたいかな。ゆっくり僕も出来て嬉しいよ、色々 わがままと無理 言ってごめんね。でも関東には知り合い、いないから。・

・私も最初はお友達も、出来なかったから分かります。じゃあ細かい事はメールで~・

・本当、指折り数えて待ってるよ。でもあと二週間だね~。早く、過ぎないかなぁ・

・私も頑張って仕事、さばいちゃいます。お互いさらさらと~笑 会えるの楽しみにしてますね・

・今度こそ、僕は真のキリンになるよ・
それに笑った絢音だった。迷いを捨てたら、後は動くだけ。この、ちょっとした出会いがリアルにまさか繋がって行くとは考えていなかったが 久しぶりの泊まりには心がワクワクとした。何を着て行くか、オシャレも楽しめる。

・僕の為に、着飾ってきて。綺麗な萌那と歩いたら、きっとみんなが羨ましがるよ。得に男は~・

・お世辞にも程がありますよ。でもオシャレは楽しみ、色々考えます。関西の方が暑いでしょうから、こちらは夜はまだ肌寒いから羽織りものは持ってきて・
・了解。じゃあ、ホテル無事に取れたらメールします。あっお金も気にしないで。僕が出すから、お願いしたのは僕だから・

・それは駄目です、私が~・

・大丈夫だから、本当。じゃあ、また・
と早々に落ちてしまった。もうっと口に出してからメールで、また同じように話したが大丈夫の一点バリだった。

男性に何かをして貰う事が、むず痒い絢音だった。なんでも、今まで自分でしてきたからだった。

会えてからきちんとしようと、思い急遽 決まった旅行の準備を始めた。

長い長い、この先の心の旅だと知らずに・・・

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