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・辿りつく 先には・
第5章 『現実』
本当の愛を 今まで旦那になった人達からではなく、他の男性から知るのが 哀しかった。

だが、そこには本当の愛が存在していた。

体温が心を溶かす、今まで私が愛してきた想いはこのNに比べたら ただの気持ちの打ち付けの一方的なものでしかなかったのかもしれないと…

愛し 愛される安心がそして限りない情熱が炎となり体の中で燻るのをひしひしと感じた。

初めての愛される感情、今までの全ての謎が解けて行く気持ちだった。

悩んで、悩んできたのに。

一方的な愛では愛は何一つ成立しない。
漸く体を離してくれて、荷物を持つよとさりげなくスーツケースを持ってくれた。

その上にスーツをかけ空いている手を出された。

えっと顔をしていると、手を繋がれ笑ってしまった。

「やっぱり、笑った顔が可愛い。今の顔をずっと覚えていたい。」

もう完全にどうしていいかお手上げだった。

「わざと私を困らせてるの? 恥ずかしい顔を見て。」

「さぁ、どうかな。思ってる事しか言えへん。とりあえずホテルに荷物を。」

「やっぱりイントネーションが違う。関西弁が似合う。違う世界から来た人に感じるわ。」

それに微笑んだ。

「まぁ確かにパソコンから出て来た人間には違いない?リアルな印象はどう。」

それについ思った事を口走る。

「電話からはやんわりなんだと思っていたのに、見掛けだって。なのに情熱家で まるで…」

「まるで…なんや?」

ちらりと横目で見てから勢いで、言葉を出したようになった。

「闇から現れた、魔王みたい。」

それには流石に、エレベーターの中で笑い声が響いた。

「絢音は面白いんやな。魔王?僕が?こんなに優しいのに。」

「だって、貴方を見た時 目だけは優しさを何故か感じなかったから。写真を見る時パーツ事に見てみるの。」

チンッ エレベーターがついて先に下ろされる。何もかもが、レディーファーストでまるで海外気分だなと思った。

「面白い事をしてみるんやなぁ、でも分かる気持ちはする。絢音の唇は正直、ドキドキしたから。」

「もう、またそんな。時折 標準語なのね。」

「こちらに来ると、会議や人に会うとね 意識をしてるよ。で魔王の由縁は?」

「笑わない?」

言ってと促された。深呼吸をして、一気に言った。


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