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・辿りつく 先には・
第7章 『契約』
今は その沢山の女友達が本当に良く私を支えてくれた。

アクセサリーの新作が、出来るのを楽しみにしてくれる。そうして、それを見にランチパーティーをして 漸く今までの私が戻って来た。

楽しく笑える日々が、一つの大きな重い固まりを除いて他は順調に歯車が回りだしたのだ。

愛は女達がくれた。その深い愛情は女性達、だけでしかない ものだ。

だが男性が 男がくれる絶対的な安心。それをあることを知りながら、貰えた事は一度足りとなかった。

自分の人生の主役は、自分自身。人に流されたり、ましてや嫌な事を言って来る旦那になど もう二度と邪魔をされたくなかった。

強い意志と、強靭な心を女達の愛情で取り戻し 男達にまるで常に戦いを挑んでいるような気持ちさえした。

私を幸せにする男はいない、そうとさえ思ったのに…

立ち上がり自分の人生の椅子に座りきちんと歩む事を決めて、なのに自分の敵はいつも自分自身だ。
迷い揺るがされ、心を繋ぎ止めるのが本当に辛い。

昔からの性への悩みも、私を悩ませる大きな出来事だった。
男性を拒みながらも、性欲望が強い。

秘密はまだあったが、それすらも話せなかったが仲の良く話しを理解出来る友人にだけは打ち明けていた。

それすらもNには、見破られてしまいそうだと思ったのだった。

ホテルに帰って来て、Showerを浴びる。

もうすぐ帰って来る時間だったから、4月 と言えど関東の春は日差しがあれば汗をかく程だ。

さすがに、いる所でのShowerは気持ちが引けた。

期待などをしていると、思われたくもない。ただ、もう何年もそんな事も無かったので 毎回 触れられるだけで体がおかしくなったのかとさえ思った。

全身は炎に包まれたかのように、熱くなりNの指先から欲望と言う名の血が流れ込む気がしてならなかった。恐怖さえ感じる。

体の中にある、潜在的な野性の感がこの獣は危険だと知らせていたというのに。
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