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・辿りつく 先には・
第9章 『調教』
「三日しか一緒にいられへんのに、その間ずっと見ていたいやん。瞳も唇も、絢音のその強い眼差しが好きや。滑らかな肌も、眠る時ですら体温を感じていたい。そう想うのが普通やと思うわ。」
それにやはり目を反らせず、腿の手を上からちょっと強く掴んだ。身体がおかしくなりそうだった。外でありましてや店中だったと言うのに。だが、決してその手を離す気配は無かった。
お酒を一口入れて、深呼吸をした。この魔王に逢ってから、何度目の深呼吸か分からない…
「それは聖の普通でしょう、分かるけど今はお店だし。手が此処にあり、そんなにじっと見られたら 肉食獣に襲われる 小動物の気持ちよ。確かに貴方からしたら、身長小さいけど。」
それに声を出して、小さく笑った。笑顔すら、心に入り込む。私にこんな小娘のような、うぶさが残っていたのが 自分自身で信じられなかった。
初めての事には誰しも、弱いが感受性があり過ぎてそれを人の倍 心に感じてしまう。厄介な気質だった。
「キリンの皮を被った、肉食獣か。さも、面白いなぁ。やっぱり、絢音の世界は独特でいい。今まで会った事がない、人間や。しゃあない、僕がこないなのは変わらん。いつまでも、見ていたいよお前を… 唇を奪い、食べ尽くしたい。」
太股の手が、そろりと撫でられゆっくりと上に上がる。他からは見られないが、もう羞恥心の極限だった。
ぎゅっと手首を掴んで、それ以上を押さえた。だが耳元に囁きは、落ちる。
「手を離すんだ、絢音 いい子だから分かるだろう。足を少し開いて…」
そんな事、そういい返そうとしたら 眼鏡から見つめる瞳が有無を言わせぬ あの魔王の目だった。
魂がぎゅうと、縮まる気がした。命令が耳に、まるで雨音のように落ちた。ぽたん、ぽたんと…心を裏切り身体が反応を示してしまう。心と身体が、ばらばらにされて行く気持ちを恐怖に感じた…
ゆっくりと少しだったが、足が動いた。Nの冷淡な笑みが、光りの中に妖しく艶めいた。
囁きは消えない。
「いい子だ、絢音は綺麗やよ…そのまま、食事を続けて。身動きをすれば、回りにも分かる。」
それにやはり目を反らせず、腿の手を上からちょっと強く掴んだ。身体がおかしくなりそうだった。外でありましてや店中だったと言うのに。だが、決してその手を離す気配は無かった。
お酒を一口入れて、深呼吸をした。この魔王に逢ってから、何度目の深呼吸か分からない…
「それは聖の普通でしょう、分かるけど今はお店だし。手が此処にあり、そんなにじっと見られたら 肉食獣に襲われる 小動物の気持ちよ。確かに貴方からしたら、身長小さいけど。」
それに声を出して、小さく笑った。笑顔すら、心に入り込む。私にこんな小娘のような、うぶさが残っていたのが 自分自身で信じられなかった。
初めての事には誰しも、弱いが感受性があり過ぎてそれを人の倍 心に感じてしまう。厄介な気質だった。
「キリンの皮を被った、肉食獣か。さも、面白いなぁ。やっぱり、絢音の世界は独特でいい。今まで会った事がない、人間や。しゃあない、僕がこないなのは変わらん。いつまでも、見ていたいよお前を… 唇を奪い、食べ尽くしたい。」
太股の手が、そろりと撫でられゆっくりと上に上がる。他からは見られないが、もう羞恥心の極限だった。
ぎゅっと手首を掴んで、それ以上を押さえた。だが耳元に囁きは、落ちる。
「手を離すんだ、絢音 いい子だから分かるだろう。足を少し開いて…」
そんな事、そういい返そうとしたら 眼鏡から見つめる瞳が有無を言わせぬ あの魔王の目だった。
魂がぎゅうと、縮まる気がした。命令が耳に、まるで雨音のように落ちた。ぽたん、ぽたんと…心を裏切り身体が反応を示してしまう。心と身体が、ばらばらにされて行く気持ちを恐怖に感じた…
ゆっくりと少しだったが、足が動いた。Nの冷淡な笑みが、光りの中に妖しく艶めいた。
囁きは消えない。
「いい子だ、絢音は綺麗やよ…そのまま、食事を続けて。身動きをすれば、回りにも分かる。」