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・辿りつく 先には・
第10章 『夜伽』
ゆっくりと指が侵入を果たす。それだけで本当に逝ってしまいそうだった。
ぐちゅぐちゅと響く音、自分の身体から放たれる香りに酔いそうだった。
声を堪えていても、漏れてしまう。聖を喜ばせるだけだと知り、口を抑えた。
「いつまでも、強情は可愛くないで。また逝かされたいんか?」
それに口を押さえながら、首を振る。
下の口がひくひくと動めくのが分かる。それに身を震わせた。
「や…めて、お願い。体が壊れ…ちゃう。」
下の口を掻き回しながら、ゆっくりと絢音の横に横たわり顔を見つめた。
目を閉じたいのに、それを許さない魔王の瞳。
「何度でも逝かすで、愛してると叫ぶまで。」
「いや…そんなのはいや。」
「いや、いやと煩い口や。」
唇を喰われる。キスの嵐が降り注ぎ、下の口は指を閉め付け上の口は舌の侵入を許し また直ぐにでも逝かされてしまう。
「聖!ひじ…り いや 逝っちゃう。止めてー」
「逝きや、俺が何度でもその恐さを受け止めてやる。絢音、可愛い声で 鳴きや。」
「だめ…いやぁ ああっ…」
身体がまるで、陸に上げられた魚の様に跳ねた。びちびちと、震える身体。脳裏は真っ白な世界だけが広がり。意識を手放したくて、聖の腕の中で溶けた。
がくんと身体がベッドに、雪崩込むところを片手で支えた。
「呆気なく逝くのぉ。なんて反応がいい、絢音 闇は恐いか…?だが、俺が恐れる闇はこないなもんでない。光りを見せたる、今まで誰にも行けなかった世界へ行くんや。」
ぱちぱちと頬を叩き、意識を無理矢理戻す。
朦朧としている身体を抱き上げ、窓際の椅子に座った膝上に絢音を向かい合わせに座らせ囁きを呟いた。
「絢音、外 見てみぃ。夜景が綺麗や。」
少しだけ窓を開けてくれていて、風がほてる身体を静めた。
微かな意識の中に、外の景色をぼんやりと目にしたあと建物の明かりが目に入り慌てた。
「見えちゃう、こんなとこ…」
「あっちが こっちから見えへんのに、見える訳あらへん。見せたいんか?」
もう答えるのも、辛くて肩に頭をもたげた。
ぐちゅぐちゅと響く音、自分の身体から放たれる香りに酔いそうだった。
声を堪えていても、漏れてしまう。聖を喜ばせるだけだと知り、口を抑えた。
「いつまでも、強情は可愛くないで。また逝かされたいんか?」
それに口を押さえながら、首を振る。
下の口がひくひくと動めくのが分かる。それに身を震わせた。
「や…めて、お願い。体が壊れ…ちゃう。」
下の口を掻き回しながら、ゆっくりと絢音の横に横たわり顔を見つめた。
目を閉じたいのに、それを許さない魔王の瞳。
「何度でも逝かすで、愛してると叫ぶまで。」
「いや…そんなのはいや。」
「いや、いやと煩い口や。」
唇を喰われる。キスの嵐が降り注ぎ、下の口は指を閉め付け上の口は舌の侵入を許し また直ぐにでも逝かされてしまう。
「聖!ひじ…り いや 逝っちゃう。止めてー」
「逝きや、俺が何度でもその恐さを受け止めてやる。絢音、可愛い声で 鳴きや。」
「だめ…いやぁ ああっ…」
身体がまるで、陸に上げられた魚の様に跳ねた。びちびちと、震える身体。脳裏は真っ白な世界だけが広がり。意識を手放したくて、聖の腕の中で溶けた。
がくんと身体がベッドに、雪崩込むところを片手で支えた。
「呆気なく逝くのぉ。なんて反応がいい、絢音 闇は恐いか…?だが、俺が恐れる闇はこないなもんでない。光りを見せたる、今まで誰にも行けなかった世界へ行くんや。」
ぱちぱちと頬を叩き、意識を無理矢理戻す。
朦朧としている身体を抱き上げ、窓際の椅子に座った膝上に絢音を向かい合わせに座らせ囁きを呟いた。
「絢音、外 見てみぃ。夜景が綺麗や。」
少しだけ窓を開けてくれていて、風がほてる身体を静めた。
微かな意識の中に、外の景色をぼんやりと目にしたあと建物の明かりが目に入り慌てた。
「見えちゃう、こんなとこ…」
「あっちが こっちから見えへんのに、見える訳あらへん。見せたいんか?」
もう答えるのも、辛くて肩に頭をもたげた。