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第10章 『夜伽』
胸が触られても、もう抵抗出来ない。

下半身に当たるものを意識するまで、時間がかかった。

「四回も逝けば身体が辛いやろ、けど俺もそろそろ限界や 此処で舐めて。」

何を言われたか、一瞬 分からなかった。
ゆっくりと膝から下ろされ、ぺたんと膝を付き足を広げて座ると目の前に聖のものがあった。

嫌と言えば、また逝かされる。見上げると、あの余裕の笑みがあり 歯を立てて食い契りたい気持ちにかられたのを寸出で止める。

したことが無かった訳ではないが、こんな場所でしかも久しぶり過ぎてどうしていいか躊躇する。

その戸惑いを目にして、こんな所まで可愛いのかと思い頭にそっと手を添えた。
「口開けや、歯を立てない。そうや、ゆっくり。」

恐る恐る、舌を使い奉仕をしだしたのを目にして 漸く言う事を聞いてきた事にほくそ笑み 気持ち良さを味わった。

鬱病の薬を飲んでいるせいで、勃ちにくくなっているが 医者にその話をしていて それ用の薬も出して貰っていた。

だから先程、一緒に飲んでいたので今日は大丈夫そうであった。それに絢音の初々しさや、滑らかな肌 香りに気分は昂揚していたからだった。

上手く舐められていて、気持ちがいい。顔を見るのも好きだった。

淫靡なその顔は、自分の心を沸き立たせる。

入れようとすればまた、拒むのだろうと思い くわえさせながら足の指で、絢音の下の口を掻き回し体制を崩しそうになっては叱った。

「口が動いてないやないか、サボらんで。そうやゆっくり、でないと足の指で今度は逝かされる羽目になるで。」

それに焦って、舌の動きを早めた。もうこれ以上は 逝かされたくはない。

悔しくて、聖を逝かせてしまえばいいのかと意地になった。

気持ち良さそうには、していたが一向に逝く気配は無かった。そんな事を考えていたら脇にするりと、手をいれられぐいっと引っ張り上げられ 何をと思っている内に膝上に乗せられ下から一気に突き上げられた。

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