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祐子の欲望
第3章 祐子の試練
「着いたわ」
住宅街の中に一画だけ広い家がこはるの家だった

「凄い家だよね」

「凄いのは私じゃないよ」

「だって、隣近所と大きさが全然違うもの」

「もういいよ」

「ごめん」
圧倒された祐子も冷静になって、こはるに詫びた

中に通されリビングには、席が用意されていた

「祐子さんは飲める方なの?」

「お酒は好きです」

「祐子さんって、飲めるの? 知らなかった」

「だって飲みに行った事ないし、そんな話はしてないし」

「私は祐子の躰しか知らない。けど、祐子さんは私の事をしってる。なんかずるくないですか?」

「そうかな? じゃ私の事も徐々に話してあげるよ 」

「おかあさん、聞きたい事ない?」

「あるわよ。何故、女性が好きなんですか?」

「女性が好きというか、男性が苦手で…」

「どういうところが?」

「その…アレです」

「アレって?」

「アレは、アレですよ」

「あぁ、チンチンね」

「…はい。意味がわからなくて」

「うん?」

「チンチンから色んな物が出てくるでしょ? それが分からなくて」

「経験の方は?」

「ないです」

「えっ? という事はまだ、処女って事?」

「処女はこはるさんにあげました」

「頂いちゃいました」

「二人でしてるって事なの?」

「そうです…。 婚前交渉でしたが…」
母親も酒を飲んで、テンションが上がってきた

「それで、どんな感じなの?」
そこへ父親が割ってはいってきた

「そんなん聞いてするんだ?」

「だって、興味があるやん。実娘が同性と籍を入れるんですよ」

「男性とは全然感触が違うのよ。お母さんは、女の子とキスした事ある?」

「ないわよ、そんなの…」

「私も初めて祐子さんにされたけど、全然嫌な気持ちしなかったよ。同性に好意を持たれるって嬉しいかったし」
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