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残像
第3章 囚われの生活
そんな、ある日。

いつもおつとめを終えれば、服も着ぬまま部屋の開口部から地下の座敷牢に戻されるだけだった。

それが、この屋敷に連れてこられた時の背の高い男が入ってきて、手を引かれ、違う部屋に連れて行かれる。

何か薬のようなものを嗅がされ、ただでさえ疲労でぼぅっとしている頭がふわふわして、八尋は意識を失う。

次に目覚めた時、下腹部に鈍い痛みを覚え、目で見ると、襁褓を当てられていた。

どのくらい経ったのかはわからない。台の上で動けないまま、下女に襁褓を換えられ、定期的に粥を食べさせられる。

痛みが引いてきて、起き上がれるようになり、八尋は襁褓を外してみた。

ここ最近の痛みの元はその中にあると思った。
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