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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第28章 【二十八話】碧く深い海

そのあたりの手続きをまったく知らなかった玲那は、聞き入った。
「相続する場合は特になにもしなくてもいいのですが、もしも放棄する場合は、被相続人が亡くなってから三ヶ月以内に放棄する手続きを行わなければいけません」
「……そうなのですか」
「斎場はもう少しです」
「はい」
「海が見えてくると思いますよ」
景臣のその言葉の後、玲那の目に海の碧が飛び込んできた。今日は天気がいいのもあり、海面は陽の光を反射して、きらきらしていた。
「……きれい、です」
「えぇ。今日は晴れていて、社長もきっと満足でしょう」
道弘とあまり話をする機会がなかったが、そういえば以前、海辺でなにもしないでのんびりするのが夢だみたいな話をしていたのをふいに思い出した。
「道弘さま、これでゆっくりすることができるのかしら」
「忙しいというより、せわしい方でしたから、どうでしょうかね」
景臣のその言葉になんだか淋しくなり、玲那は膝の上に拳を作り、うつむいた。
「相続する場合は特になにもしなくてもいいのですが、もしも放棄する場合は、被相続人が亡くなってから三ヶ月以内に放棄する手続きを行わなければいけません」
「……そうなのですか」
「斎場はもう少しです」
「はい」
「海が見えてくると思いますよ」
景臣のその言葉の後、玲那の目に海の碧が飛び込んできた。今日は天気がいいのもあり、海面は陽の光を反射して、きらきらしていた。
「……きれい、です」
「えぇ。今日は晴れていて、社長もきっと満足でしょう」
道弘とあまり話をする機会がなかったが、そういえば以前、海辺でなにもしないでのんびりするのが夢だみたいな話をしていたのをふいに思い出した。
「道弘さま、これでゆっくりすることができるのかしら」
「忙しいというより、せわしい方でしたから、どうでしょうかね」
景臣のその言葉になんだか淋しくなり、玲那は膝の上に拳を作り、うつむいた。

