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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第31章 【三十一話】散骨
 景臣の言葉は冷たいが、一理あるので小さくうなずいた。

「人は死んだらそこで終わり。生き残った者があれこれ勝手に推測するだけです」

 そういえば、景臣は前に『神を信じるか』なんてことを聞いてきたのを思い出した。その質問に答える前に違う話に移ってしまったけれど、玲那は神も仏もないと思っている。
 ──とはいえ、先ほど、景臣のことを死神かもなんて思ったりしたので、かなり適当な思いであるのは自覚していた。

「玲那、あなたは自分が死んだら周りがどう思うか、考えたこと、ありますか」
「──いえ」
「俺はありますよ」

 そう言って笑った景臣は、昏い瞳をしていた。
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