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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第40章 【四十話】口淫
 景臣はそういうと、玲那の顔に股間を押しつけてきた。熱くて柔らかな不思議な感触が頬に当たる。

「俺を興奮させてくれよ」
「え、あっ」

 景臣が腰を揺すると、玲那の頬から唇へと移動した。シャワーを浴びた後だから、不快な臭いなどはなく、湯上がりの柔らかな石けんの匂いがした。

「服の上からでもいいけど、脱がしてくわえてしごいてもいいぞ」

 そんな恥ずかしい行為があるのは知っているけれど、玲那にそんなことができるとは思えなくて、首を振ると、自然に景臣の股間を鼻先で擦ることになった。だけど景臣からはなんの反応がない。

「そんな生ぬるい刺激で勃つわけないだろう?」

 とそこで、玲那は気がついた。
 景臣の言葉遣いが、小牧に対するように少し乱暴になっているということを。その意味することがなんなのか考えようとしたが、頭を掴まれ、腰をさらに押しつけられた。

「ほら、口を開けて甘噛みしてみろ」

 ぐいっと押しつけられ、玲那は戸惑った。
 初めてだから、玲那はどうすればいいのかさっぱり分からない。股間を顔に押しつけられ、唇を潰されるようにされて、甘噛みしろとはどういうことなのだろうか。服の上からでもいいものなのかどうかも分からない。

「口、大きく開けられるだろう?」
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