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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第45章 【四十五話】真相

憂佳はなにを話しているのだろうか。日本語を話しているはずなのに、玲那には憂佳の話の内容が理解できていない。
「出したい、出したいって父さんが言うから、あたしがココにもらったの」
と言いながら、憂佳は自分のお腹をさした。
憂佳の身体はふくよかなために普通に立っていると気がつかなかったが、改めてそうやって強調されると、かなり大きなお腹をしていたことに気がついた。
「父さんったら、狂ったように腰を突き上げてきて……かわいかったなあ」
そう言って、憂佳はこちらに視線を向けてきたのだが、それは玲那でも景臣でもないところを見ていて、ぞくりと背筋が凍った。この人は、どこを見ているのだろう。
「あたしね、依里佳と違って、昔から、父さんの子じゃないって知ってたの」
憂佳の告白に、玲那は驚いて目を見開いて口に手を当てたが、景臣は無表情だった。表情の変化を見た憂佳は、笑った。
「やっぱりあんた、死神だね」
「…………」
「女の子って、小さいとき、父さんと結婚するって高確率で言うじゃない? あたしは本気だったの。真実を知っていた母さんはどう思っていたかしら」
それでね、と憂佳はくすくす笑い出した。
「ずっと、ずーっと父さんと結婚するんだって思っていたし、出来るって信じてた」
決定的だったのは、とは憂佳。
「パスポートを取ろうと思って、戸籍を取り寄せたの。初めて見るから楽しくて、じっくり見てたんだけど、おかしなことに気がついたの、分かる?」
「出したい、出したいって父さんが言うから、あたしがココにもらったの」
と言いながら、憂佳は自分のお腹をさした。
憂佳の身体はふくよかなために普通に立っていると気がつかなかったが、改めてそうやって強調されると、かなり大きなお腹をしていたことに気がついた。
「父さんったら、狂ったように腰を突き上げてきて……かわいかったなあ」
そう言って、憂佳はこちらに視線を向けてきたのだが、それは玲那でも景臣でもないところを見ていて、ぞくりと背筋が凍った。この人は、どこを見ているのだろう。
「あたしね、依里佳と違って、昔から、父さんの子じゃないって知ってたの」
憂佳の告白に、玲那は驚いて目を見開いて口に手を当てたが、景臣は無表情だった。表情の変化を見た憂佳は、笑った。
「やっぱりあんた、死神だね」
「…………」
「女の子って、小さいとき、父さんと結婚するって高確率で言うじゃない? あたしは本気だったの。真実を知っていた母さんはどう思っていたかしら」
それでね、と憂佳はくすくす笑い出した。
「ずっと、ずーっと父さんと結婚するんだって思っていたし、出来るって信じてた」
決定的だったのは、とは憂佳。
「パスポートを取ろうと思って、戸籍を取り寄せたの。初めて見るから楽しくて、じっくり見てたんだけど、おかしなことに気がついたの、分かる?」

