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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第47章 【四十七話】嘘でもいいから好きって言って

違うと首を振れば、景臣は立ち上がり、玲那を見下ろした。
「小牧が前に俺に対して『勃ったか』と聞いていたと思うが」
「……はい」
そんなことを聞かれていたのは、玲那も耳にした。
「俺のここの傷、見ただろう?」
「はい」
「ここを刺されたせいで、俺の男性機能は働いてない」
「え、でも」
「いくら女に触れても、ぴくりともしない」
「この間は……」
「あのときは奇跡的に勃起して、驚いた」
そういうと、景臣は玲那に近寄ってきて、胸の前で組んでいた手を取かれ、股に手を持って行かれた。
「あ」
「ほら、このとおり、まったく反応しない。くわえられても、擦られても、まったく」
あんなにも玲那のナカを行き来して、熱い飛沫を何度も注ぎ込まれたのに、今は触れても撫でても反応しなかった。
「そんなこと、関係ないです」
「ほう?」
「わたしは……景臣さんのことが、好きです。愛してます」
玲那はもう一度、自分の気持ちを伝えると、想いがあふれてきて、涙がこぼれた。
その顔を見られたくなくて景臣に抱きついた。
「景臣さん」
「…………」
「あなたがわたしのことを好きでなくてもいい。でも、一度だけ、わがままを言わせてください」
景臣の反応を見る限り、景臣から玲那に好きという言葉はもらえないというのが分かった。
それならば──。
玲那はあふれ出る涙を景臣の胸にこすりつけながら、口を開いた。
「嘘でもいいから好きって言って」
「小牧が前に俺に対して『勃ったか』と聞いていたと思うが」
「……はい」
そんなことを聞かれていたのは、玲那も耳にした。
「俺のここの傷、見ただろう?」
「はい」
「ここを刺されたせいで、俺の男性機能は働いてない」
「え、でも」
「いくら女に触れても、ぴくりともしない」
「この間は……」
「あのときは奇跡的に勃起して、驚いた」
そういうと、景臣は玲那に近寄ってきて、胸の前で組んでいた手を取かれ、股に手を持って行かれた。
「あ」
「ほら、このとおり、まったく反応しない。くわえられても、擦られても、まったく」
あんなにも玲那のナカを行き来して、熱い飛沫を何度も注ぎ込まれたのに、今は触れても撫でても反応しなかった。
「そんなこと、関係ないです」
「ほう?」
「わたしは……景臣さんのことが、好きです。愛してます」
玲那はもう一度、自分の気持ちを伝えると、想いがあふれてきて、涙がこぼれた。
その顔を見られたくなくて景臣に抱きついた。
「景臣さん」
「…………」
「あなたがわたしのことを好きでなくてもいい。でも、一度だけ、わがままを言わせてください」
景臣の反応を見る限り、景臣から玲那に好きという言葉はもらえないというのが分かった。
それならば──。
玲那はあふれ出る涙を景臣の胸にこすりつけながら、口を開いた。
「嘘でもいいから好きって言って」

