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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第50章 【五十話】嘘ではない、本当の「好き」(了)

泉生は大きく息を吐いた後、姿勢を正した。
「後日、改めてお詫びにいくけれど、オレから先に謝らせてほしい」
「え」
「あなたに対して、景臣が色々とひどいことをしたことをお詫びしたい」
そう言って、泉生が頭を下げそうになったので、玲那は止めた。
「止めてください! 泉生さんからお詫びされても困ります」
「……そう、だよな。景臣本人が頭を下げないと、やっぱり赦せないよな」
「違います。その、今日来たのは……病院に行って来て、その結果をお知らせしようと思ったからです」
「……病院? なに、景臣から病気でも移された?」
「ち、違います! そ、その、ここのところ、なんだかおかしいなと思っていたのですが、ふと、生理が来てないことに気がつきまして……先ほど、婦人科で検査をしてもらったのです。そうしたら、妊娠していまして」
「……え」
「あっ、あのっ、これ! これを見てください! 先生に書いてもらったのですが、妊娠したのは離婚前でして」
「嘘、だろ」
「嘘じゃないです!」
「だって、医者から……あいつ、怪我のせいで普通には子どもは持てないって」
「言われたのですか?」
「あぁ。定期的に検査も受けていて、うんともすんとも言わないと報告を受けていたんだが」
そこで玲那は疑われているというのが分かり、首を振った。
「あのっ、お腹の子、絶対に景臣さんの子なんです! 信じられないかもしれないですけど、そうなんです!」
「……今までの経緯が経緯だけに、にわかに信じられないんだが」
「そのことを伝えに来たのですが、分かりました。わたし、一人で産みます! 景臣さんの子、産みますから。認知は結構です」
「後日、改めてお詫びにいくけれど、オレから先に謝らせてほしい」
「え」
「あなたに対して、景臣が色々とひどいことをしたことをお詫びしたい」
そう言って、泉生が頭を下げそうになったので、玲那は止めた。
「止めてください! 泉生さんからお詫びされても困ります」
「……そう、だよな。景臣本人が頭を下げないと、やっぱり赦せないよな」
「違います。その、今日来たのは……病院に行って来て、その結果をお知らせしようと思ったからです」
「……病院? なに、景臣から病気でも移された?」
「ち、違います! そ、その、ここのところ、なんだかおかしいなと思っていたのですが、ふと、生理が来てないことに気がつきまして……先ほど、婦人科で検査をしてもらったのです。そうしたら、妊娠していまして」
「……え」
「あっ、あのっ、これ! これを見てください! 先生に書いてもらったのですが、妊娠したのは離婚前でして」
「嘘、だろ」
「嘘じゃないです!」
「だって、医者から……あいつ、怪我のせいで普通には子どもは持てないって」
「言われたのですか?」
「あぁ。定期的に検査も受けていて、うんともすんとも言わないと報告を受けていたんだが」
そこで玲那は疑われているというのが分かり、首を振った。
「あのっ、お腹の子、絶対に景臣さんの子なんです! 信じられないかもしれないですけど、そうなんです!」
「……今までの経緯が経緯だけに、にわかに信じられないんだが」
「そのことを伝えに来たのですが、分かりました。わたし、一人で産みます! 景臣さんの子、産みますから。認知は結構です」

