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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第50章 【五十話】嘘ではない、本当の「好き」(了)

玲那は立ち上がり、動揺している泉生を置いて、カフェを出た。
信じてもらえると思わなかったけれど、だれかに景臣の子を妊娠したと伝えたかった。
これを元によりを戻そうと少しでも思った自分が恥ずかしくて、玲那は涙ぐみながら、筒宮の屋敷へと戻った。
一人で産むと言ったけれど、それがどんなに大変なことなのか、無知な玲那でも分かっていた。それでも玲那の中では産むという選択肢しかなかった。
筒宮の血を伝える器としてというのもあったが、なによりも大好きな景臣の子を授かったのだ。なにがなんでも産んで育てる。
玲那は心にそう決めて、出産のための準備になにが必要なのか、調べることにした。
信じてもらえると思わなかったけれど、だれかに景臣の子を妊娠したと伝えたかった。
これを元によりを戻そうと少しでも思った自分が恥ずかしくて、玲那は涙ぐみながら、筒宮の屋敷へと戻った。
一人で産むと言ったけれど、それがどんなに大変なことなのか、無知な玲那でも分かっていた。それでも玲那の中では産むという選択肢しかなかった。
筒宮の血を伝える器としてというのもあったが、なによりも大好きな景臣の子を授かったのだ。なにがなんでも産んで育てる。
玲那は心にそう決めて、出産のための準備になにが必要なのか、調べることにした。

