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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第7章 【七話】契約内容
思いもよらない景臣の言葉に、玲那は絶句した。
警察から帰ってきてから玲那を抜きでなにかの話し合いが持たれたのは玲那は知っていたが、それがよりによってそんなことだったなんて、夢にも思っていなかった。
玲那の両親と道弘との契約内容もさすがの玲那も人としてどうかと思っていたのだが、景臣はその上をいっていた。
景臣は玲那の両親にお金を払って玲那の身体を買ったという。このご時世にそんなことが赦されていいのだろうか。
景臣の発言に、小牧は呆れたようだった。
「景臣って、まともそうなフリをして、一番やばいよな。しかもそれって、人身売買……」
「違いますよ。契約結婚です」
「……あのな、景臣。借金の肩代わりに結婚を迫るってのは、それはオブラードにくるんだ人身売買だぞ」
「私は社長の魔の手から玲那さんを救ったんです」
「……どっちもどっちだろう」
小牧は大きくため息を吐くと、ファイルの束の中からなにかを取り出した。
「おまえをさとそうとしたところで無理なのは、いやというほど知っているからもういい。それよりも、さっさと婚姻届を書け」
「分かりました」
景臣は小牧の手にある婚姻届をするりと抜くと、ローテーブルの空いた場所に広げ、書き込みを始めた。
玲那はその様子を唖然として見ていることしかできなかった。
警察から帰ってきてから玲那を抜きでなにかの話し合いが持たれたのは玲那は知っていたが、それがよりによってそんなことだったなんて、夢にも思っていなかった。
玲那の両親と道弘との契約内容もさすがの玲那も人としてどうかと思っていたのだが、景臣はその上をいっていた。
景臣は玲那の両親にお金を払って玲那の身体を買ったという。このご時世にそんなことが赦されていいのだろうか。
景臣の発言に、小牧は呆れたようだった。
「景臣って、まともそうなフリをして、一番やばいよな。しかもそれって、人身売買……」
「違いますよ。契約結婚です」
「……あのな、景臣。借金の肩代わりに結婚を迫るってのは、それはオブラードにくるんだ人身売買だぞ」
「私は社長の魔の手から玲那さんを救ったんです」
「……どっちもどっちだろう」
小牧は大きくため息を吐くと、ファイルの束の中からなにかを取り出した。
「おまえをさとそうとしたところで無理なのは、いやというほど知っているからもういい。それよりも、さっさと婚姻届を書け」
「分かりました」
景臣は小牧の手にある婚姻届をするりと抜くと、ローテーブルの空いた場所に広げ、書き込みを始めた。
玲那はその様子を唖然として見ていることしかできなかった。