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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第10章 【十話】変色した部屋

小牧に案内されたのは、また違う部屋。
「契約書、作り直したよ」
そう言って、小牧は玲那に渡してきた。
A4用紙二枚のそれは、最初に見せられたときより文章量が増えていた。
「景臣から一方的に契約の終了は出来ないことと、玲那さんからの申し出があれば、景臣はいつでも終了を受け入れること。景臣が圧力をかけて終了に持ち込むようにし向けないことを盛り込んだ」
増えたところの説明をされたのだけど、やはり玲那としては、契約をすることの意味が分からない。
「なにか質問はある?」
「あの」
今さらと言われるかもしれないが、玲那は疑問に思ったことを口にした。
「どうしてそんな契約をしなければならないのですか」
「玲那さん、いい質問だね。それはぼくも疑問に思っていることだよ」
小牧のいい笑顔に、玲那は顔をひきつらせながら景臣に視線を向けた。
景臣はいつもの内心を悟らせない無表情で、玲那を見ていた。
「という質問なんだけど、景臣」
「それでは、玲那さん。あなたは護衛がいなくても大丈夫ということですか」
「……え」
「あなたの元に、殺人予告とも取れる脅迫状が届いた。そして先ほど、得体の知れない人物に、かかっていたらどうなっていたか分からない液体をかけられそうになった」
「…………」
「あなたは今まで何人もの警備員を雇ったそうですが、今のご実家にそんな財力があると思えません」
「契約書、作り直したよ」
そう言って、小牧は玲那に渡してきた。
A4用紙二枚のそれは、最初に見せられたときより文章量が増えていた。
「景臣から一方的に契約の終了は出来ないことと、玲那さんからの申し出があれば、景臣はいつでも終了を受け入れること。景臣が圧力をかけて終了に持ち込むようにし向けないことを盛り込んだ」
増えたところの説明をされたのだけど、やはり玲那としては、契約をすることの意味が分からない。
「なにか質問はある?」
「あの」
今さらと言われるかもしれないが、玲那は疑問に思ったことを口にした。
「どうしてそんな契約をしなければならないのですか」
「玲那さん、いい質問だね。それはぼくも疑問に思っていることだよ」
小牧のいい笑顔に、玲那は顔をひきつらせながら景臣に視線を向けた。
景臣はいつもの内心を悟らせない無表情で、玲那を見ていた。
「という質問なんだけど、景臣」
「それでは、玲那さん。あなたは護衛がいなくても大丈夫ということですか」
「……え」
「あなたの元に、殺人予告とも取れる脅迫状が届いた。そして先ほど、得体の知れない人物に、かかっていたらどうなっていたか分からない液体をかけられそうになった」
「…………」
「あなたは今まで何人もの警備員を雇ったそうですが、今のご実家にそんな財力があると思えません」

