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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第15章 【十五話】玲那の行く末
 これまで玲那の護衛は玲那が外出するときだけで、筒宮の家にいるときはされていなかった。
 景臣が予定を組み、それに合わせて景臣が玲那を迎えに来るという形だった。
 景臣は玲那が出掛けるのに合わせて迎えに来ていたのだが、今の今まで、景臣がどうやって生活していたのか、どこに住んでいるのかということを気にしたことがなかったことに気がついた。
 景臣のことが好きだという淡い気持ちは持っていたけれど、果たしてそれは本当に好きという気持ちなのだろうか。
 好きな人のことはもっと知りたいと思うのが普通ではないだろうか。
 そんな疑問が玲那の中に湧いてきたが、しかし、すぐに小さく首を振った。
 玲那は景臣のことが好きだ。それは間違いないと思う。
 だけど、景臣のことをより知って、さらに好きになってしまうのが怖かったのだ。
 景臣を知って、嫌いになれたらまだしも、知れば知っただけ好きが深まるのが分かって、玲那は知ることを無意識のうちに避けてきた。
 だけど、と玲那は思う。
 道弘は死んでしまった。そして玲那は密かに想いを寄せていた景臣に、『買われた』。
 景臣のしたことは道弘がやったことよりもひどいことだと思う。
 しかも景臣は玲那のことを金で買ったと言い切った。道弘からそんなことを言われたことはない。
 それなのに、玲那はどうしてだろう。景臣に買われたということを本人から言われても、嫌と思うばかりか、嬉しいと思うなんて。おかしいとしか思えない。

 そんなことを考えていると、車はどこかのマンションの地下に入っていった。
 車が止められ、降りるように言われて玲那は素直に降りた。
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