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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第15章 【十五話】玲那の行く末

□ ■ □
景臣が住んでいるのは、どうやらこのマンションの最上階のようだった。
案内された部屋は、がらんとした空間が広がっているだけだった。とてもここで暮らしているとは思えないほど、なにもない。
「ここ……」
あまりの生活感のなさに、玲那は不安になって景臣を見上げれば、鼻で笑われた。
「筒宮の家に比べたら大変狭いと思いますが、あなたを監禁するには充分な広さですよ」
「監禁……!」
「まさかあなたを俺の実家にそのまま連れて帰れるわけ、ないでしょう?」
「だってここ、あなたの部屋だって」
「えぇ。あなたを連れ込むために買ったんですよ、ここも。だからなにもない。でも、身体ひとつあれば、いくらでもやりようがありますから」
そう言って景臣は薄暗く笑った。
「水道、ガス、電気、すべて開通済みです。今夜一晩、寝かせる気なんてありませんから、寝具もベッドも要らないでしょう?」
「そんな!」
「ここが嫌なら、車の中でもいいんですよ? でも、車だとだれかに見られたり聞かれたりする可能性が高くなりますけどね」
景臣はそういうと、玲那の耳元でクスクスと笑った。
「それとも、どこでどう盗聴されているか分からない、ホテルでやりますか? そういえば、社長との初めてはホテルででしたよね。見られているかもしれないと思ったら、興奮しましたか?」
景臣は執拗に道弘と関係があったということを言ってくるが、そんなことはないので首を振った。
「ここにいつまで突っ立っているつもりですか。掃除はされていますから、綺麗ですよ。まあ、ただ、今からあなたから出てくる愛液で床はどろどろに汚れるんですけどね」
景臣はそう言いながら玲那の肩を抱くと、中へ入るように促されたため、靴を脱いで上がった。
「玄関入ってすぐがLDKという間取りのせいか、立地と面積に対して安い買い物でした」
玲那は自分が住んでいた筒宮邸以外の家にあまり訪れたことがないため、この間取りが良いのか悪いのか、分からない。
「荷物は明日にはそろいますから、ご心配なさらず。あなたはなにも心配することなく、俺にもてあそばれればいい」
景臣が住んでいるのは、どうやらこのマンションの最上階のようだった。
案内された部屋は、がらんとした空間が広がっているだけだった。とてもここで暮らしているとは思えないほど、なにもない。
「ここ……」
あまりの生活感のなさに、玲那は不安になって景臣を見上げれば、鼻で笑われた。
「筒宮の家に比べたら大変狭いと思いますが、あなたを監禁するには充分な広さですよ」
「監禁……!」
「まさかあなたを俺の実家にそのまま連れて帰れるわけ、ないでしょう?」
「だってここ、あなたの部屋だって」
「えぇ。あなたを連れ込むために買ったんですよ、ここも。だからなにもない。でも、身体ひとつあれば、いくらでもやりようがありますから」
そう言って景臣は薄暗く笑った。
「水道、ガス、電気、すべて開通済みです。今夜一晩、寝かせる気なんてありませんから、寝具もベッドも要らないでしょう?」
「そんな!」
「ここが嫌なら、車の中でもいいんですよ? でも、車だとだれかに見られたり聞かれたりする可能性が高くなりますけどね」
景臣はそういうと、玲那の耳元でクスクスと笑った。
「それとも、どこでどう盗聴されているか分からない、ホテルでやりますか? そういえば、社長との初めてはホテルででしたよね。見られているかもしれないと思ったら、興奮しましたか?」
景臣は執拗に道弘と関係があったということを言ってくるが、そんなことはないので首を振った。
「ここにいつまで突っ立っているつもりですか。掃除はされていますから、綺麗ですよ。まあ、ただ、今からあなたから出てくる愛液で床はどろどろに汚れるんですけどね」
景臣はそう言いながら玲那の肩を抱くと、中へ入るように促されたため、靴を脱いで上がった。
「玄関入ってすぐがLDKという間取りのせいか、立地と面積に対して安い買い物でした」
玲那は自分が住んでいた筒宮邸以外の家にあまり訪れたことがないため、この間取りが良いのか悪いのか、分からない。
「荷物は明日にはそろいますから、ご心配なさらず。あなたはなにも心配することなく、俺にもてあそばれればいい」

