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九尾狐(クミホ)異伝
第1章 忘れ得ぬ人
 彩里は小さな溜息を一つ、吐き出す。
 彩里の小さな前脚には、あの日、若者が巻いてくれた布切れがまだついている。
 森であの男に出逢ってから三日。彩里の傷は幸いにも悪化せず、順調に治っている。あの男の言葉に間違いはなかった。男が手ずから塗ってくれた膏薬は実によく効いたようだ。傷そのものは大きくはなかったが、罠に深く肉を抉られていたことは知識のない彩里にでも判った。
 仮に男が手当をしてくれなければ、彩里の傷はどうなっていたか知れたものではない。男の言うように、化膿して毒が全身に回って、挙げ句には死んでいたかもしれないのだ。
 大袈裟にいえば、男は生命の恩人ともいえる。
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