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九尾狐(クミホ)異伝
第4章 宿命
「私があなたのためにできることは、それくらいしかないから」
「馬鹿! 俺は男だ、お前の良人だぞ? 女を守るのは良人たる俺の役目であって、俺は何もお前に守って貰おうだなんて思ったことは一度もない」
「―私は、あなたのために何かしたいの。私が想像もしていなかったような幸せをくれた俊秀に何かしてあげたいのよ」
 彩里は言い終えると、立ち上がった。
「私を信じて、俊秀」
 その毅然とした横顔を、俊秀は茫然と見上げた。
 これが―今、彼の眼の前で凜とした空気を纏い、前だけを見つめている娘が、あの儚げな少女だろうか? 彼の腕の中で頬を染めて恥じらっていた彩里なのか。
 最早、止めるすべはなかった。
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