この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
九尾狐(クミホ)異伝
第4章 宿命
「さあ、どうぞ」
 彩里の白いほっそりとした手が銚子を捧げ持ち、杯を満たす。ソンイはその手に粘着質の視線を注いだ。
 まるで今にも舌なめずりをしそうだ。どうやら、この助平男の頭の中には彩里を押し倒すことしかないようで、まさに捕らえた獲物を吟味しているハ虫類のようである。
 が、彩里は杯が既に一杯になっているにも拘わらず、ずっと銚子を傾けている。
「おい」
 ソンイが窘めるように言っても、彩里は相変わらずそのままの勢いで酒を注ぎ続けた。
 ソンイの持つ杯から酒が溢れ出し、彼の手どころか夜着のズボンまで濡らす。
「何をしている、止めろ」
 ソンイが苛立ったように叫んだ時、彩里が銚子をその場に放り投げた。
/215ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ