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九尾狐(クミホ)異伝
第1章 忘れ得ぬ人
 老婆はしばらくして意識を回復したが、どうも彼女の話は意味不明瞭すぎた。俊秀をひとめ見て、はらはらと涙を流し、
―おお、明(ミヨン)俊(ジユン)や。長い間、家を出て姿を見せてくれないと思っていたら、こんなところにいたのだね。
 と、俊秀を抱きしめんばかりだ。
 どう見ても、豪奢なチマチョゴリや髪に挿した宝玉をあしらった簪―、相応の屋敷に住む老婦人に相違ない。
 名前や住む場所を訊ねても、老婆は余計に泣くばかりで
―可哀想に、記憶をなくしてしまったのかえ。
 と、俊秀を辛そうに見ているだけだ。
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