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九尾狐(クミホ)異伝
第4章 宿命
 部屋の中に入っても、彩里は何も言わなかった。
 彩里の引き裂かれた夜着は、至る所、鮮血に染まっていた。先刻、一瞬でも彩里が怪我をしているのかと思ったのは、そのせいであった。彩里を抱きしめた時、彼の手を汚したのは、その血だったのだ。
「その血は―、別にお前が怪我をしているわけではないのか?」
 先刻から気になっていたことを訊ねると、彩里は力なく首を振った。
「人を一人、殺してしまったの」
 予期せぬ告白に、俊秀はハッと息を呑み込む。
 優しい彩里が人殺しをするとは到底信じられなかったが、彩里は嘘を言うような女ではない。もし彼女の言葉が真実なら、よほどのことがあったに違いない。
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