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九尾狐(クミホ)異伝
第4章 宿命
「甘えないでちょうだい、私だって、俊秀と別れるのは身を切られるよりも辛いのよ。でも、私には、あなたと過ごした想い出がある。私が死なない限り、想い出はいつまでも私の心の中にあるし、あなたの笑顔はいつだって思い出せるもの。だから、これからは、心の中のあなたと一緒に生きてゆこうと思うわ」
「俺が生きている限り、お前との想い出は永遠に生き続けると?」
彼の縋るような視線に、彩里は力強く頷いて見せた。
「そう、あなたが私を憶えていてくれる限り、私はあなたの心で、想い出の中で生きてゆけるわ。身体は離れていても、私の心はいつもあなただけのもの、あなたの傍にあるの。そのことを忘れないで、俊秀」
「俺が生きている限り、お前との想い出は永遠に生き続けると?」
彼の縋るような視線に、彩里は力強く頷いて見せた。
「そう、あなたが私を憶えていてくれる限り、私はあなたの心で、想い出の中で生きてゆけるわ。身体は離れていても、私の心はいつもあなただけのもの、あなたの傍にあるの。そのことを忘れないで、俊秀」