この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
九尾狐(クミホ)異伝
第1章 忘れ得ぬ人
 俊秀は唖然として、自分を追い抜いていった人影を見つめた。青年―いや、あのか細い身体つきではまだ少年と言った方がふさわしいに違いない。俊秀よりも更に若い男が俊秀を追い抜き、あの蛸に接近しつつあった。
 少年は忽ちの中に蛸男に追いつき、むんずとその首根っこを押さえた。
「財布を出せ」
 捕まった蛸入道はその場にうつ伏せた格好で両手を後ろにねじ上げられている。華奢な少年がその上にどんと乗っていた。
「おい、貴様は先刻、薬売りから財布を盗んだはずだ。財布を出せ」
 少年が凄みのある声で脅すように言っても、蛸男はビクともしない。その点は流石に悪党である。
「ヘン、とんだ言いかがりだ。俺がいつ、薬売りの財布を盗ったっていうんだ? 何か証拠でもあるのか?」
/215ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ