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九尾狐(クミホ)異伝
第2章 突然の求婚
ましてや、金で縛られ、生きてゆくために身体を切り売りしている妓生に身銭を切らせるなんて、まるで夜叉の所業ではないか。
そう言ってやったら、ヨンスに途端に腹を抱えて大笑いされた。
―お前、歳は幾つだ?
―一体全体、何がおかしいんだ? 先月、二十一になったところだ。
憮然として応えると、ヨンスは笑い過ぎて眼に涙すら滲ませていた。
―二十一にもなって、まさか女を知らないだなんて言わねえだろう?
―好きでもない女を抱く気はない!
宣言すると、更に癪に障る笑い声をさんざん聞かされた挙げ句。
―お前は、どこかおかしい。もしかしたら、女より男が良いとか?
そう言ってやったら、ヨンスに途端に腹を抱えて大笑いされた。
―お前、歳は幾つだ?
―一体全体、何がおかしいんだ? 先月、二十一になったところだ。
憮然として応えると、ヨンスは笑い過ぎて眼に涙すら滲ませていた。
―二十一にもなって、まさか女を知らないだなんて言わねえだろう?
―好きでもない女を抱く気はない!
宣言すると、更に癪に障る笑い声をさんざん聞かされた挙げ句。
―お前は、どこかおかしい。もしかしたら、女より男が良いとか?