この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
九尾狐(クミホ)異伝
第2章 突然の求婚
 それから、俊秀は薬草摘みに行くときの話を面白おかしく話した。行って帰るだけで丸一日かかるので、朝はまだ星が出ている頃に都を出て、夜は夜でまた陽が落ちて星の輝く頃に漸く帰ってくるのだと。
 が、彩里は彼の話にはさして興味がないようで、気のない返事が時折帰ってくるだけだ。
「ごめん、俺の話、退屈だよね」
 一方的に自分のことばかり喋り過ぎたことを反省していると、彩里が首を振った。
「ううん、そんなことない。俊秀さんの話はとても面白いわ。でも、もう山の話はあまりしないで、お願いだから」
 縋るような眼で見つめられ、俊秀の身体が俄に熱を帯びた。
/215ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ