この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
九尾狐(クミホ)異伝
第1章 忘れ得ぬ人
「おっ、おい。待て、待ってくれ」
 何故か、若者の声が酷く淋しげに聞こえ―、一瞬、再び立ち止まりそうになる自分の弱い心を懸命に叱咤する。ともすれば体は声の方に引き寄せられそうになるのに、意思の力をかき集めて前方へと走った。
 あの男は人間なのだ。大好きだったお婆ちゃん(ハルモニ)が何より怖れ、嫌っていた人間なのだ。どんなことがあっても、心を許してはならない。
 彩里は祖母や両親が人間にどれだけ無惨な殺され方をしたかを必死で思い出そうとしたが、優しげな若者の笑顔はいっかな瞼から消えてはくれなかった。

/215ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ