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情欲の塔
第1章 俺は変態じゃねえ
「う、ん…っふ…んん…はあ…」
処理を終え、ふう、と息をつくと、ふと近くに人の気配を感じた。
見ると、暗幕で顔を覆い隠した、ちょうど演劇で舞台セットを片づけたりする人――黒子のような姿をした人物が、スケッチブックのようなものを掲げていた。
『合格』
「…ふざけんな」
浩介は上体を起こす。
何見てんだよ…合格って何がだよ。…って、これまさか。
「お前の仕業か!」
黒子は何も言わない。だが、何となく確信していた。今のところコイツしか見てないし、何より素性を見せないところが怪しすぎる。間違いなくコイツだろう。俺がここにいることについても、多分コイツは何か知っている。
「てめえっ…何なんだよここどこだよ何が目的だ!?」
声を荒げ、つかみかかりそうな勢いで食ってかかると、黒子は身の危険を感じたのか一目散に駆け出した。
「あっ!!待てっ!このやろっ」
起き上がって追いかけようとするも、黒子の足は予想以上に速く、部屋を出たところですでに姿は見えなくなっていた。
…というか、あまり深く追えなかった。すっぱだかだし。
「くそ…何なんだ……」
っていうかマジでここどこなんだよ。
処理を終え、ふう、と息をつくと、ふと近くに人の気配を感じた。
見ると、暗幕で顔を覆い隠した、ちょうど演劇で舞台セットを片づけたりする人――黒子のような姿をした人物が、スケッチブックのようなものを掲げていた。
『合格』
「…ふざけんな」
浩介は上体を起こす。
何見てんだよ…合格って何がだよ。…って、これまさか。
「お前の仕業か!」
黒子は何も言わない。だが、何となく確信していた。今のところコイツしか見てないし、何より素性を見せないところが怪しすぎる。間違いなくコイツだろう。俺がここにいることについても、多分コイツは何か知っている。
「てめえっ…何なんだよここどこだよ何が目的だ!?」
声を荒げ、つかみかかりそうな勢いで食ってかかると、黒子は身の危険を感じたのか一目散に駆け出した。
「あっ!!待てっ!このやろっ」
起き上がって追いかけようとするも、黒子の足は予想以上に速く、部屋を出たところですでに姿は見えなくなっていた。
…というか、あまり深く追えなかった。すっぱだかだし。
「くそ…何なんだ……」
っていうかマジでここどこなんだよ。