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犯した人妻の身体
第9章 棚ボタな若い肉体
そんな内面で葛藤をしていた時に、綾部夕子から寿退社をすると思いもよらないカミングアウトを聞いてまた驚かされる。相手は大学時代から付き合っている一つ上の先輩とのこと。「さっき買ってもらったバッグは課長からもらった結婚祝いにします」ととびっきりの笑顔で言われて、ただ笑うだけだった。それから、磯上との合コンで鈴木から誘われたのは嬉しかったが、合コンだったのでがっかりしたと言われた。そして「課長にはずっとあこがれていたんですよ」と最後の告白をされて照れたが、それで父親から受けついだ遺伝の女好きに火がついた。(今夜この女と一発はめてやる)と。結婚祝いで買わされた高いバッグ代もデリヘル代と思えば罪悪感もない。それに今時の若い草食系カップルよろしく余り肉体的な経験がないらしく、だが実はそんな肉欲に少しは興味があるのだと会話の端々や表情に出ているので、これはいけると確信をもった。なにより、磯上俊太を袖にした女を抱けるのがいい。なんやかんや言っても、香織が俊太のお古なのは違いないし、腹違いの妹の祥子もヤラレテいるのだから、綾部夕子を抱くことはその溜飲を下げることにもなる。鈴木は上司としての良心もなく、ドス黒い色欲のままに部下の女を一夜だけのアバンチュールに極めて紳士的な会話、振る舞いで誘った。
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