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第1章 シーン1　　

「違う！お金はちゃんと払う。本当はあんなことしなくても良かった。俺、好きだって由佳に言いたくて。」

「あんた、変だよ。」

「どうして。」

「普通さ、こんなことしてるの見つけたら、好きなんて気持ちぶっとんでなくなるだろ。大体の男が考えるのは、弱み掴んだから俺にただでやらせろとか、学校に黙ってて欲しかったら金をよこせとか。
まあその辺が大半じゃないの。」

「本当はさ、やめて欲しい。君が他の男にしていること考えたら気が狂いそうになる。でも、俺にはそれをとめる権利はないし、とめる方法もない。どうしてこんなことしてるのかそれさえ分らない。由佳の家、お金に困ってるわけでもないよね。援交やってる子みたいに派手に遊び歩いたりしてるわけでもないし。」

「あんたさ、人のこと詮索しなくてもいいの。あたしはあたしの自由な意思でこれやってるんだから。でさ、あたしが好きだから、せめてお客として付き合おうってことなの？」