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同級生
第1章 シーン1  
「それお世辞?」

「ううん、ほんとにそう思う。」

「素直にお礼言っとく、ありがとう。」

「俺さ、こんな風に由佳を呼んだら、嫌われるかもしれないって思っていたんだ。それでも仕方ないって。でもさ一時間でも二時間でも二人でいる時間が欲しくて。嫌われたら、あきらめるしかないし、第一、付き合っていたわけじゃないからその状態がづっと続くだけだって納得して、思い切って電話したんだ。」

「あたしとやりたかったの?」

「違う。本当に話するだけで良かった。」

「他の男ともしてるのに嫌じゃなかった。」

「嫌だけど、でも、君が考えているのとちょっと違う。本当は他の男とこんなことして欲しくない。けど、だから君のことが嫌にはならない。」

「強請ったり、脅そうとは考えなかったの?」

「全然思わなかった。君が困ることはしたくなかった。」

「本当に誰にも言ってないの?」

「うん。」

「これからはどうするつもり?」

「どうするつもりって?」

「これから先よ。今後どういう態度をあたしは取れば良いの?」

「わかんないよ。」

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