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第1章 シーン1

　どうせならと思い切り夜用の派手な化粧にして、つけまつげからラメ入りのアイシャドーまでフルメイクで装いをこらした。下着は、ここ一番の黒のTバックとハーフカップのブラ、それに黒のストッキングをガーターベルトで吊った。

　ベッドルームで待っている彼はどんな顔をするか楽しみだった。バスローブを羽織ると、「用意ができたから行くわよ。」そう言ってベッドルームのドアを開けて入ると、中は照明を落とした状態でベッドの上に奈緒美とお揃いのバスローブを着た真一が腰掛けていた。

　ベッドの上には縄やバイブレーターが箱から出されて散乱していた。

　それを見た瞬間、奈緒美も昂ぶり始めたのを感じた。

「きれいだよ。」

　そういうと真一は奈緒美を引き寄せキスをした。