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第1章 シーン1

「15万！」

　周りのざわめきが大きくなる。金額が高額になりすぎるという声も聞こえる。

　次第に競りの声も聞こえづらくなってきた。

「２＊万」

　20万を超えているらしい。ますます加熱して野次も飛び交い競りの声はほとんど聞き取れない。

　私にそんな価値があるのだろうか？競っている人たちは本気で私とプレイしたがっているということなのだろうか？

　突如、とーんという木槌の音が響いた。

「38万で落札です。」

　おおっ！というどよめきのような声のうねりが会場に広がった。

　奈緒美はくらっとふらつく感覚に見舞われた。
　
　真一、これからがあなたとの時関よ。

「本来なら休憩を挟むところですが、時間が押しております。落札された奴隷も興奮が冷めないうちのほうがプレイしやすいと思いますのでこのまま公開のプレイタイムに移行することにいたします。それでは落札者のかたステージへどうぞ。」