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忘れられないあの人
第4章 嫉妬
次の駅で2人は降りた。
なんとか誰にも何も言われず、無事に駅を出られたのだけれど…
これから勿論あそこへ行くんだろう?
ていうか、まだ興奮冷めきらないしな!
重そうなリュックを背負ってやって、右手に自分の仕事用鞄を持つ。
左腕には、愛しい天使がしがみ付いている。
ぷにぷにの巨乳を腕にぴったりくっ付けられて、俺の方はまた元気になりつつあった。
「なあ…菜々、なんであんなことしたんだ?」
夜のラブホ街へ足を踏み入れてから、俺は天使ならぬ小悪魔に問いただした。
小悪魔は星空を見て、少し考えてから楽しそうに答える。
「満員電車で、私に密着して、ちんぽおったててるお兄さんは、苛めたくなっちゃうもんでしょう?うふふっ」
なんて変なことを言い出した。
「じゃあ、他のやつにも同じこと…」
「ぁ、あるよっおっさんは嫌だけど、タイプのお兄さんなら!」
不倫真っ最中のような男女とすれ違ったので、今度はちょっと小さめのボリュームで答えた。
え?なんだよそれ、電車にもいいとこあるじゃんか!そんなんだったら俺、毎日あの電車乗るわ!
と、そのとき菜々の左手薬指が夜の街灯に反射してキラリと光ったのが見えた。あー…すっかり忘れてた…そうか、菜々には相手がいるんだっけ。
4年前に俺と別れたあと、俺の知り合いと付き合ったという情報が耳に入った。
そのあとすぐ、結婚したとかしないとか。嫁入りではなく婿入りなのが話題になって…
そっか。その事実だけがすっぽりと記憶から抜け落ちていた。
「他のやつは?最後まで、その、」
なんだか急に苦しくなる。
痴女のような行為をしている菜々に対して、なんだ誰でもいいのか、という嫉妬を覚えたのか。それとも人妻である菜々の夫に罪悪感が生まれたのか。
「最後までって?セックス?」
「はあああ?したのかよ?まじで?」
小さなブラック天使は俺にしがみついたままニヤニヤしているだけだった。
「ここにしよっか!」
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