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忘れられないあの人
第5章 キス
割りかし明るい暖色系の部屋を選んで、入室した。
先に菜々を部屋に入れてから鍵を閉めて、靴を脱いだ。
部屋を探索しようと脱衣所のあたりまで来ていた菜々の後ろ姿をがばっと捕まえる。
俺の鞄だけを落として、そのまま強引なキス。
もう我慢ができない。
「ふぅえ!?うむっ…」
いろいろな気持ちが頭を支配するなか、今は俺だけの菜々でいてくれるという事実が、4年の空白を埋める幸福になりつつあった。
「はぁっ………菜々…」
半開きの口内へ菜々を欲する舌を忍び込ませに行く。
「ふ、ぁ…はぁ…」
菜々は一つも息を荒げていないのに、俺だけがうるさく喘いでしまう。
小さな口を食べるように愛撫していく。
が、負けじと菜々も反撃してきた。
テクニックはいつも菜々の方が上だ。
長い舌で歯茎をなぞってきたり、口蓋をちろちろ舐めたり、舌をフェラのようにじゅぼじゅぼ吸ってくる。
これが気持ちよくて、情けなく口を開けてされるがまま、なすがままになってしまう。
同じようにやろうとすると菜々はそれを阻止して新たな攻撃に移るんだ。
4年もキスをしていない俺にとって、テクニックなんかありゃしないけど、相当やり手の菜々はこんなの、だから、どうってことないんだろうな。
舌が甘噛みされる。溶けるように思考が停止していく…
先に菜々を部屋に入れてから鍵を閉めて、靴を脱いだ。
部屋を探索しようと脱衣所のあたりまで来ていた菜々の後ろ姿をがばっと捕まえる。
俺の鞄だけを落として、そのまま強引なキス。
もう我慢ができない。
「ふぅえ!?うむっ…」
いろいろな気持ちが頭を支配するなか、今は俺だけの菜々でいてくれるという事実が、4年の空白を埋める幸福になりつつあった。
「はぁっ………菜々…」
半開きの口内へ菜々を欲する舌を忍び込ませに行く。
「ふ、ぁ…はぁ…」
菜々は一つも息を荒げていないのに、俺だけがうるさく喘いでしまう。
小さな口を食べるように愛撫していく。
が、負けじと菜々も反撃してきた。
テクニックはいつも菜々の方が上だ。
長い舌で歯茎をなぞってきたり、口蓋をちろちろ舐めたり、舌をフェラのようにじゅぼじゅぼ吸ってくる。
これが気持ちよくて、情けなく口を開けてされるがまま、なすがままになってしまう。
同じようにやろうとすると菜々はそれを阻止して新たな攻撃に移るんだ。
4年もキスをしていない俺にとって、テクニックなんかありゃしないけど、相当やり手の菜々はこんなの、だから、どうってことないんだろうな。
舌が甘噛みされる。溶けるように思考が停止していく…